皆さんは、インターネット業界と聞くとどういったイメージをお持ちになるでしょうか?
漠然と一時期メディアに多く露出していた、ライブドアの堀江前社長や楽天などの企業、最近ですと梅田望夫先生のベストセラー「ウェブ進化論」で言及されているGoogleなどをイメージされる方が多いと思います。
本稿では、そうしたマスメディアに作られたイメージではなく、実態に基づいた視点からキャリアプランについてわかりやすく説明したいと思います。
A:大企業化する上位企業
インターネット業界は歴史が浅い、不安定というのが特色ですが、堅牢な業務基盤を構築している会社があります。
例えばYahoo、楽天などはポータルサイト事業・eコマース事業では押しも押されぬ大手で、企業組織も安定・確立されています。
これらの企業の長所は
などが挙げられ、短所は
などが挙げられます。こういった環境に合っている人は以下のような人です。
大企業ならではの安定感はあるのですが、5年・10年のスパンで考えた場合、キャリアアップが一番難しいのがこのゾーンです。
社内ではキャリアアップは望めず、中小に移ろうとしても大企業カルチャーが身に染みてしまうと順応が難しい。
こういった企業に入るならば、中途である程度上位のポジションで入ることをお勧めします。
B:玉石混交の中小ベンチャー企業
各業種で中位以下の企業、新興の企業については、組織や人事制度が確立されていないところが多いのが特徴です。
職務権限・業務権限も明確ではなく「何でもやる(させられる)」の文化で、朝令暮改ということもあるでしょう。
一方で情報伝達や意思決定のスピードは速く、ヒエラルキーもないケースが多く急速な昇進も有り得ます。
こういった企業の長所は
などが挙げられ、短所は
などが挙げられます。こういった環境に合っている人は以下のような人です。
正直、中小ベンチャー企業は玉石混交です。
会社選びをしっかりしないと会社と一緒に運命を共にすることもあり得るでしょう。
ただ、何でもやろうとする意思の強い人、自分の力で生きていきたい人には最適な環境でしょう。
良い会社を選ぶことができれば、若くして地位と大きな収入を手にすることが可能です。
逆に悪い会社を選んでしまうと、その先のキャリアプランのリカバリは難しくなります。
では、どのように企業を選択すればよいのでしょうか?
簡単に整理すると、ポイントは2つです。
中小ベンチャーのすべてである社長に関する点と、会社の力ともいえる経営状態に関する点です。
前者は、社長その人に企業の成長もしくはその牽引を期待できるかどうか、後者は、企業の存在意義である利益や利益予測が明確になっている企業かどうかになります。
ここからは働くみなさん個人にスポットを当てて、どのようにインターネット業界でキャリアアップしていくべきかを論じたいと思います。
この業界の給与水準は一部の企業を除いて決して高いものではありません。
特に最初に低いポジションで入社した場合、給与水準を上げるのは非常に困難です。
そのため、この業界は別名「ワーキングプア製造業」とも揶揄されます。
でも、諦めないでください。ここでは自分の価値を上げる方法を、お伝えします。
社内外に対し強烈に、自己アピールすべきです。
叩かれてもいいので勉強して社内アピール、取材などには積極的に対応すべきでしょう。
狭い業界ですので、人の目につき、発信していくことが、価値を上げるための絶対条件です。
役に立たない人脈をいくら広げても無駄です。
まずは一人のキーパーソンと信頼を得られる関係を築くようにしましょう。
誠意を持って相手に興味を持ってもらえるように接すれば、そこからおのずと道は開けるはずです。
情報収集が命のこの業界で、鮮度の高い情報を得られるソースを常に作っておくことはあなたのキャリアに必ずプラスになるでしょう。
エンジニア、ディレクター、プロデューサー、デザイナーと様々な職種がありますが、どの職種でもスーパー○○と呼ばれる方は、相当の給与を稼いでいます。
でも全員がスーパーになれるわけではありません。では、スーパーにならずとも稼げる道はあるのか。
アドバイスするならば、オシム前サッカー日本代表監督がよく仰っていた「ポリバレント(多様性)」です。
例えば、エンジニアとプロデューサー、デザイナーとディレクターの二つの役割を果たせる、ポリバレントなスキルを持っていれば、特に中小ベンチャーでは重宝されます。
どんな小さなプロジェクトでも良いので、チームで仕事をする経験を持つことです。
この業界、管理職で入社するのとヒラで入るのは大きな差があるのは前述の通りです。
最後に、インターネット業界において20代で1000万円を稼ぐ方法を挙げてみましょう。
インターネット業界では、この2つしか1000万円を超える可能性がないのが現実です。
非常に難しいと感じるかもしれませんが、上述したコツを着実に実行していけば、誰にでも可能性はあります。
ぜひ、本稿を一つの参考としてインターネット業界を生き抜いて下さい。
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